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『隠れ脂肪肝』のチェックをおすすめする理由|春の健診シーズン前に

[2026.02.26]

はじめに

春は健康診断のシーズンです。多くの方が血液検査や胸部レントゲンを受けますが、実は見逃されがちな病気があります。それが「隠れ脂肪肝」です。

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰にたまった状態のこと。通常は肥満や飲酒が原因と考えられていますが、痩せ型の人や飲酒習慣がない人でも発症することがあり、これを「隠れ脂肪肝」と呼びます。

特に注意が必要なのは、見た目は普通体型なのに内臓脂肪が多い、いわゆる「隠れ肥満」の方です。通常の健康診断では肝機能の数値が正常範囲内に収まることも多く、発見が遅れがちなのです。

隠れ脂肪肝が引き起こす深刻なリスク

「脂肪がたまっているだけなら大丈夫」と思うかもしれませんが、それは大きな誤解です。隠れ脂肪肝を放置すると代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)という状態になり、肝硬変肝臓がんといった重篤な病気に進行する可能性があります。

さらに、脂肪肝は糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病とも深く関係しています。肝臓は体の代謝を司る臓器ですから、その機能が低下すると全身の健康に悪影響が及ぶのです。

最近の研究では、脂肪肝が動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることも明らかになっています。「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓だからこそ、症状が出る前の早期発見が極めて重要なのです。

健康診断前にできる簡単セルフチェック

隠れ脂肪肝のリスクが高い人には共通点があります。まず、運動不足や早食い、夜遅い食事などの習慣がある方は要注意です。

また、甘い飲み物を頻繁に飲む、炭水化物中心の食生活を送っている方も危険度が高まります。果糖を多く含む清涼飲料水は、特に脂肪肝のリスクを上げることが分かっています。

健康診断では、肝機能検査のALT(もしくはGPT)という数値に注目してみてください。基準値内でも上限に近い場合は、腹部エコー検査を受けることをお勧めします。エコー検査は痛みもなく、脂肪肝の有無を正確に判定できる優れた検査方法です。

治療の基本は食事療法と運動療法になります。現在我が国には、隠れ脂肪肝によく効くとされる薬が承認されていないため、早期発見して生活習慣を改善することが大切になります。

さいごに

春の健康診断は、ご自身の体を見つめ直す絶好の機会です。隠れ脂肪肝は早期発見できれば、食事や運動などの生活習慣改善で十分に回復可能です。今年は、肝臓の健康にも目を向けてみられてはいかがでしょうか。

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